その辺りに付いて長文で解説を↓
まず、イベントで「『ぼっち・ざ・ろっく』が覇権を狙うために排除したノイズ」という話が語られてます。
この「ノイズ」という単語が炎上のきっかけになったみたいなのですが、そもそも「ぼっち・ざ・ろっく」は覇権狙って作られたアニメじゃありません。
放送前は誰も気にしてませんでしたし、放送始まっても4話までは殆ど話題になりませんでした。
同時期に放送された「水星の魔女」と「チェンソーマン」が本命対抗で、ぼざろは大穴でさえない無印扱い。
きららアニメは「けいおん!」や「ゆるキャン」などの大ヒット作品を出してる系譜ですが、全ての作品が大当たりしてる訳ではありません。
また、最初から大量の予算突っ込んで大ヒット前提で作られる事も稀です。
「けいおん!」は人気声優さん採用して多少鼻息荒かったイメージありますが、「ゆるキャン」はぼざろ同様当初はノーマークだったと記憶してます。
ぼざろもそういった他のきららアニメ同様、特に派手なPRもなく、圧倒的な知名度をバックに派手に始まる他作品の影でひっそり放映開始されました。
「ギターヒーローへの道」「ぼっちざらじお」と言った本編と並行して公開された企画動画を見れば、放送開始前のぬるま湯っぷりが確認出来ます。
例えば、「ギターヒーローへの道」が始まった時に主人公の後藤ひとり役の声優さんである青山吉能さんが運営から提供されたギターは主人公が使ってる「ギブソン」ではなく「エピフォン」でした。
しかもメーカー提供品。
「ぼっちざらじお」も、第一回はブースに青山さんひとりで放り込まれるという投げやりな企画やってました。
脚本家さんだけ孤独に気を吐いていた可能性はありますが、「ぼっち・ざ・ろっく」は大ヒットする事前提で作られた作品ではありません。
何処か大きな所が大予算で作ったのなら、声優さんは名の通った売れっ子さんで結束バンドのメンバーを固めてたでしょうし、音楽は既に売れてる有名バンドから提供されていた筈です(一部売れてるバンドからの提供曲もありますが…)
あと、この人が言ってるおかしな点をもうひとつ。
後藤さんが氷風呂に入るシーン、原作では普通に全裸だったのをアニメでは水着を着せた、という点。
ここもジェンダーウォッシュだと揉めてるんですが、そもそもこの人「脚本家」なんですよ。
入浴シーンを水着にするみたいな判断するのはアニメだと本来は絵コンテ切る「演出」がやる仕事で、「脚本家」は全体のストーリーを構築したりセリフ組んだりするのが仕事の筈です。
無論、アニメの現場なんて狭い環境でやってるんで、誰かが自分の管理外のアイデア出して「こんな風にしてみたいんですけど」ってのはあって当然ですが、本来なら越権行為なので咎められて然るべきです。
また、この脚本家さんはイベントの中で“女の子たちが互いの胸の大きさについて言及し合う描写”という話をしています。
まぁ確かに昨今の美少女系アニメでは定番ネタですが、少なくとも「ぼっち・ざ・ろっく」においては原作のキャラが胸の大きさについて言及し合うシーンはありません。
アニメ1期の範囲では他のバンドメンバーが後藤さんの胸が思いの外に大きい事に気が付くシーンがあってモノローグで言及しているだけで、声には出してません。
「後藤さんは実は巨乳」という設定は、原作では特にエロ表現としては使われておらず、ギターテクニックや実はビジュがいいなどの「後藤さんの隠れた魅力」のひとつとして表現されてます。
そもそも原作はエロ表現を積極的に行っていません。
例えばアー写撮影の時に後藤さんがパンチラやらかして没カットになるシーンがありますが、そのカットは読者に見せずセリフのやり取りだけで流されてます。
元々性的表現が控え目な作品なのに、キャラクターを表現してる属性を更に削ってるんですね。
それも本来自分の担当ではない工程に対して越権行為で。
まぁ私もいわゆる美少女物においてパンツがやたら見えたり胸が破裂しそうだったりするのはどうなの?と思っていたので「抑え目にすべきでは?」という声が出るのは仕方ないかなとは思うのですけど、そもそも出てもいない物を更に削って作品を無味無臭にしてしまうのは如何な物かと思います。
しかもそれが越権行為ならば尚更。
更に付け加えるならば、この脚本家の人、「ぼっち・ざ・ろっく」においてはさほど評価されるような仕事してないんですよ。
朝ドラみたいに原作があるのかないのか分からないような作品で、TVサイズに合うようにストーリーを切り貼りして再構築して、普段は映画なんて観ないような層にも理解して貰えるように分かりやすく簡潔なストーリーやセリフにしたりするにはそらもう大変な仕事だと思います。
で、「ぼっち・ざ・ろっく」はどうかと言いますと、ほぼ原作を落とし込んでてTVサイズに改修する作業がさほど大変だったようには思えません。
視聴者に理解しやすくするための改修も殆ど行われていません。
どちらかというと原作が4コママンガなので、簡潔に描かれてるその行間を読み取って話を盛る必要がありますが、それぞれのエピソードに脚注的な話を添付して広げるような事は殆ど行われてません。
そういった原作の表現を広げる行為は、原作では1コマしか描かれて無かった「承認欲求モンスター誕生シーン」とか「ダム」とか「チケット捌けなかったメンバーはクビだよ」みたいなシーンで行われています。
あと、「ダーウィンが喜多」とか、「クイーン・オブ・ウェイ」とかw
これらのシーンを脚本家さんが考案してるのなら大したもんだと感心しますしむしろジェンダー表現よりもむしろそっちを誇るべきです。
ところがそんな様子は皆目ありません。
それらのシーンを作ったのはおそらく演出さんです。
後藤さんの妄想シーンに実写やCGが使われてるのは作画作業量を減らす意図もありますし、そういった発想はアニメ専属ではない脚本家には出て来ないでしょう。
出て来るんだったら紛れもない「本物」ですが、それを本人どころか周囲もアピールする様子が無いので、本物ではないか、本人も周囲もアピールヘタクソかのどちらかで、おそらく前者です。
なので、少なくとも「ぼっち・ざ・ろっく」においてはこの脚本家さんはさほど評価されるような仕事してたとは思えないのです。
ところが、ライブシーンなどでとんでもない作業量をこなして徹夜の連続だった作画班を差し置いて、脚本家の人がブレイクの仕掛人みたいにピックアップされるの凄く違和感あったんですよ。
この人がメディアに取り上げられたの今回が初めてではなく、放送終了して数ヶ月経った辺りでも一度メディアに取り上げられてて、その時はジェンダー的な話は無かったんですが「朝ドラもやってたヒットメーカー」みたいな紹介されてました。
なので彼女を推して業界の重鎮にして影響力を付加したい勢力が存在するんだろうな、と勘繰るのには十分でしょう。
少なくとも2期には彼女に参加して欲しいとは思えません。
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Source: アルファルファモザイク




