◆【ケネディ大統領暗殺の機密文書を公開 8万ページ】
米国立公文書記録管理局(NARA)は18日、1963年のケネディ大統領暗殺に関する機密文書を公開した。サイト上ではこれまでにPDFファイル1123点が確認された。
トランプ大統領によると、今回公開された文書は約8万ページにのぼり、解析には一定の時間を要するとみられる。NARAは事件関連の計約500万ページの文書のうち、これまでに99%以上を公開していた。
◆【CIA、東京のソ連大使館を盗聴 ケネディ暗殺文書】
米トランプ政権が公開したケネディ大統領暗殺機密文書のなかには、事件との直接の関係はなさそうだが、興味深い事実を収めたものもあった。その一つが、在日ソ連大使館員と日本の左翼活動家の会話盗聴に関するCIAの報告だ。
1967年11月27日付の文書によると、米諜報機関は同年10月、日本の反戦団体「ベ平連」の吉川勇一事務局長から、ソ連大使館のセルゲイ・アニシモフ第一書記官にかけられた電話内容の記録を入手していた。
「ソ連大使館の電話回線の秘密盗聴から関係が分かっている。(中略)ベ平連の吉川事務局長からセルゲイ・アニシモフ第一書記官にかけられた。吉川は非常に重要で繊細な問題について、その日中に緊急非公開会合を開くよう要請した。その議題は4人の米脱走兵の問題だったに違いない」
ベ平連は「ベトナムに平和を! 市民連合」の略で、当時のベトナム戦争に反対し、反米運動を行っていた。ソ連崩壊後の機密文書公開で、ソ連の資金提供を受けて脱走米兵の支援事業を行っていたことが明らかになっている。
文書によると、この電話の約10日後、米兵4人がソ連の客船バイカル号で日本を出国している。文書の作成者は、この作戦がベ平連の「最も成功した行動」となったと指摘している。
トランプ政権が公開したケネディ大統領暗殺に関する未公開文書では、現時点で真新しい情報は見つかっていない。大部分がこれまでに何らかの形で明らかになっていたものだとみる歴史家の指摘もある。
現地メディアによると、トランプ氏は「黒塗り部分はない」としていたが、一部隠された部分があるという。また、未公開文書は計8万ページとしていたが、これまでに公開されたのは3万ページ程度にとどまる。
吉川勇一(よしかわ ゆういち、1931年3月14日 – 2015年5月28日)は、元ベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)事務局長など市民運動家、翻訳家。元英語教師(予備校講師・専門学校講師)、元大学非常勤講師。ソ連崩壊によるソ連共産党秘密文書公開で、日本共産党の不破哲三委員長(当時)から、ソ連のスパイと認定された。
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Source: 事件事故・災害速報ニュース
【ケネディ暗殺事件】米トランプ政権が機密文書8万ページ公開 在日ソ連大使館員と日本の左翼活動家 吉川勇一の会話をCIAが盗聴していた #トランプ #ケネディ