スタグフレーションリスク無視して米国株に大量資金流入
◆トレーダーとの会話
底堅いインフレ指標を受けてトレーダー間では『中立金利上昇』についての議論が増えています。多くのトレーダーがコロナ前よりも高くなったと考えていますが、今後のFOMCでそのことを認めるのではと指摘。実際に認めれば長期金利の上昇とドル買いに繋がると考えられています。— Big Daddy (@BigggDadyy) March 15, 2024
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投資家はスタグフレーションのリスクを無視し、米国株に記録的な資金を注ぎ込んでいる。バンク・オブ・アメリカ(BofA)が指摘した。
ストラテジストのマイケル・ハートネット氏がEPFRグローバルを引用したリポートによると、13日までの1週間には米国株ファンドに560億ドル(約8兆3000億円)が流入した。セクター別ではテクノロジー株への資金流入が68億ドルと最も多く、前週の記録的な流出から逆転した。[INOUE3]
マクロ経済は「ゴルディロックス」シナリオからスタグフレーションに移行しつつあると、ハートネット氏は指摘する。インフレ率は先進国市場や新興国市場で高くなっており、米国の労働市場には「ついに亀裂が入りつつある」という。
ハートネット氏は「新たなスタグフレーションは金、コモディティー、暗号資産(仮想通貨)、現金のアウトパフォーム、イールドカーブの大幅なスティープ化、資源株とディフェンシブ銘柄への逆張りのバーベル戦略を意味する」と説明。今年に入って原油がナスダック100指数をアウトパフォームしていることを指摘した。
米国株は今年、経済が金融引き締めによる打撃をほぼ回避し、連邦準備制度は近く利下げに踏み切るとの観測から上昇している。
バークレイズのストラテジスト、エマニュエル・コー氏はリポートで、「投資家はソフトランディングのシナリオについて楽観的だ。ソフトランディングが実現すれば、リスク資産に投入できる資金はまだたくさんある」と指摘した。
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Source: 銃とバッジは置いていけ