広島市のJR広島駅北口広場にある一般車用ロータリーで、平日夕方に車の動きを追ったところ、半数近くが道交法に基づき降車のみできるエリアで乗車していた。利用者からは「実態に合わせ、乗ることも認めて」と改善を求める声が相次いだ。
12月中旬の平日午後6時から1時間ロータリーを観察した。2車線のうち歩道側を通った車計132台のうち、106台が降車のみできる約40メートルのエリアで停車。内訳は57台が降車、49台が乗車だった。乗せる人を待つためか止まった車に対し、後続車がクラクションを鳴らす場面もあった。
残る26台のうち12台は身体障害者用降車場に不正に駐車した。ほかは素通りするなどした。
ロータリーを管理する東区は、乗車を40台収容の有料駐車場に限っているが、朝夕は満車が多い。降車エリア入り口の案内板には「乗車待ちの駐停車不可」の張り紙があり、迎えを待つ人の大半は乗車できないルールを知っていた。
ただ、「100万都市の広島の玄関口の割に乗降スペースが小さ過ぎる。そもそもの設計の問題だ」と切り捨てるのは東区の40代の男性会社員。「歩道を狭めてでも車線を増やし乗車も認めるべきだ」と提案する。
一般車用ロータリーは広場の再整備の中で、2017年にタクシー乗降場と場所を入れ替わった経緯がある。東区の私立高2年の男子生徒(17)は「タクシー乗降場は余裕がある。朝夕の混雑時だけでも一般車に一部を開放して」と話すと迎えの車に乗り込んだ。
乗降ともに、スムーズであれば停車時間は長くても20秒ほどだった。東区の女性会社員(55)は「乗車する人が車の到着前から待てば、降車と同じで短時間で済む。せめてそうした乗車は認めて」と訴える。ほかにも、立ち止まる車を誘導する警備員の配置▽不正な駐停車の取り締まりの徹底▽駐車場を立体化して地上部の車線拡大―などの意見が聞かれた。
一方、有料駐車場の利用者はどう考えるのか。高校生の息子を迎えに来た安佐南区の女性(56)は30分の駐車料金230円を払いつつ、「送りは無料なのに、迎えは有料という設定がそもそも変。すいているときは降車場で乗せている」と明かした。
ロータリーを避け、県道を挟んで北側の民間駐車場を使う車もある。府中町の主婦野口彩香さん(34)は「夫の出張時の迎えで使う。改札から距離はあるけど屋根もあって、時間が読めないロータリーの駐車場よりいい」と話した。
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Source: uenon.jp
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